冬至とは?
2023年の冬至は、12月22日(金)です。
冬が至る、と書いて冬至。冬至は、皆さんもご存じの通り、一年の中で一番昼の時間が短く、夜の時間が長い日を指しますね。
夏の猛暑から抜け出し、ようやく冬の寒さを感じるような毎日に。ふと気づけば外が真っ暗ということも多くなりました。冬至が近づくと、一年の締めくくりが近いことも感じさせてくれます。
冬至といえば、「ゆず湯」「かぼちゃ」この二つを思い浮かべる方は多くいるのではないでしょうか。
ゆず湯は、お風呂にゆずを浮かべて楽しむものですが、ゆず湯に入ると一年中風邪をひかない、と昔から言われています。
また、冬至に食べるものと言えば、「かぼちゃ」。
他にも、食材から運(うん)を呼び込む縁起物という理由(諸説あり)で、にんじんやうどんなど、「ん」の付く食べ物を食べる、など、冬至にまつわる食材は多くあります。もちろん、「南瓜(かぼちゃ)」も、音読みをすると、「なんきん」ですが、これも「ん」の付く食べ物の一つ。
かぼちゃは、7月~8月の夏に収穫の最盛期を迎える野菜。なぜ冬の冬至に食べるの?
収穫した時期がその野菜の旬、のように思いますが、かぼちゃは、冬に食べたほうが栄養価が高いとされています。かぼちゃに含まれる栄養価は、βカロテン、ビタミンB、C、Eなどビタミン類を豊富に含んでいる緑黄色野菜です。また、炭水化物(糖質)も含んでいるのでエネルギー源にもなり、そのほか、カリウムや食物繊維も豊富に含み、ひとつ常備していると安心の万能野菜ではないでしょうか。
その栄養価が、免疫力を高め、風邪予防にもなるとされ、冬の冬至に食べる風習が生まれた、と言われています。冬至にかぼちゃを食べて、風邪を寄せつけない体を作ろうという昔の人の思いが込められているんですね。
かぼちゃの種類と美味しいかぼちゃの見分け方
かぼちゃには西洋かぼちゃ、日本かぼちゃ、ぺぽかぼちゃの3種類あり、一般的に流通しているのは、西洋かぼちゃがほとんどです。西洋かぼちゃはほくほくしていて甘みが強いのが特徴です。
日本かぼちゃは、皮の表面がごつごつしていて黒っぽい皮や白っぽいものもあります。粘度が高く、ねっとりとしていてあっさりとした味が特徴です。日本料理によく合い、煮物や揚げ物などと相性が良いです。
ぺぽかぼちゃは、おもちゃかぼちゃとも呼ばれ、園芸用として使われます。近年だとハロウィンでよく見かけますね。
美味しいかぼちゃを見分けるときのポイント
まずは、「へた」
美味しいかぼちゃ=完熟度とも言えますが、へたは、乾いていてコルクのように枯れているものを選び、へたの周りがひび割れていたり、くぼんでいるものが良いとされています。
次に「皮」
皮は厚みがあって固いものを選びましょう。また、皮に交じってオレンジ色の斑点があるものが、より完熟していると言われています。
「重さと色」
身が詰まってずっしり重いものが良いでしょう。種はぎっしりと詰まっていて、色鮮やかなものが美味しいですよ。
お子さんのいる家庭でも、一つあると嬉しいのがかぼちゃ。おかずだけでなくおやつとしても重宝します。まもなくやってくる冬至に向けて、美味しいかぼちゃを食べる準備を始めてみてください。