2024年は1月8日「成人の日」🎉にも食べられるお祝い飯「お赤飯」と奥が深い豆の魅力🫘

成人の日って何?

2022年に、成人が20歳から18歳に引き下げられました。とは言え、まだまだ全国的には、20歳に成人式を行う自治体が多いとのことです。

18歳で成人という扱いとは言え、20歳になると、お酒も解禁されて、ついに大人の仲間入り!と言う若者は多くいるのではないでしょうか。

成人の日は、「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」日とされています。男性は袴やスーツ、女性たちは振袖を着て街を歩き、華やかさが街に溢れる1日でもあります。懐かしい仲間や恩師に会うだけでなく、家族にも感謝を伝えられる大切な日でもあると思います。


お祝いの日に食べる「お赤飯」ってどんなもの?

成人の日にも食べることが多いお赤飯は、お祝いの日に食べるのが一般的です。何かおめでたいことがあると、「お赤飯を炊かなきゃ」というフレーズを耳にしたことはありませんか?お赤飯は、もち米を小豆の色で赤く染め上げ、縁起が良く、お祝いの席を華やかに彩ります。

古くから、日本では赤い色には邪気を払う力があると信じられており、神様に赤いお米を炊いて備える風習があったといいます。そこから災いを避ける食べ物として、お祝いの席でも振舞われるようになったんだとか。成人の日だけでなく、初節句やお食い初め、還暦や米寿など長寿のお祝いでもお赤飯が食べられるのは、そんな昔の風習からきているんですね。


地域によって違うお赤飯

赤飯には小豆を使うのが一般的ですが、地域によって少し異なるようです。ここで、いくつかご紹介します。

北海道、山梨県 「甘納豆赤飯」

小豆ではなく、甘納豆を入れて食べます。甘納豆が入っているため、甘みのあるお赤飯になります。

・関東地方 「ささげ赤飯」

小豆によく似ているささげですが、品種は異なります。つやがある見た目の小豆に対して、ささげは少しくすんだ赤い色で目のふちが黒いのが特徴です。ささげは小豆よりも煮崩れしにくく、見た目が良いことからお赤飯に用いられる地方があるようです。

  • 新潟県 「醤油赤飯」

蒸したもち米に、醤油やみりんを合わせた醤油だれを混ぜ合わせ、醤油とみりんで煮た金時豆を乗せて再度蒸したのが醤油赤飯。家庭によって味付けは異なるようで、家庭の味を楽しめるのが新潟のお赤飯のようです。

  • 千葉県 「落花生赤飯」

千葉の特産物でもある落花生を甘く煮て、お赤飯にしています。家庭によっては、落花生とあずきを一緒に炊くところもあるようです。ほんのりと落花生の甘みを楽しめるお赤飯ですね。


「豆」は私たちの食生活に欠かせない食材

豆とひとことで言っても、種類は様々。前述した通り、赤飯に用いられる小豆以外にも、大豆や金時豆、そら豆など様々な豆が食卓に上っています。大豆は、「味噌」「豆腐」「醤油」「納豆」など、日本の家庭の味を支えています。大豆は、煮たり炒ったりして食べるだけでなく、つぶしたり発酵させたり、形を変えながら、私たちの食卓にずっと昔から寄り添っています。

1万数千年前から食べられていた大豆

畑の肉」と呼ばれる大豆は、たんぱく質や脂質、糖質、カリウムなどが豊富に含まれる栄養価の高い食材です。私たちのからだに役立つ5大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル)がすべて含まれているのが大豆なのです。

これまで、日本では弥生時代から、煮たり茹でたりして食べるようになったと言われていましたが、最近の研究で、約5,500年前の縄文時代には大豆の栽培が盛んだったということが、遺跡などから明らかになっています。また、日本の大豆の自生種子が確認され、食料としては1万数千年前から縄文人に食べられていたというのです。この頃から、大豆はその栄養価の高さで、大切な食料だったことがうかがえます。醤油や豆腐などに加工して食べられるようになったのは、奈良時代に入ってからと言われています。醤油や味噌のように発酵させて食べることで、大豆の美味しさを更に引き出してくれた先人たちに感謝したい気持ちです。

お正月についつい食べ過ぎてしまう「おせち」の中にも、欠かせない豆と言えば「黒豆」ですね。

おせちにはそれぞれの食材に意味が込められていますが、黒豆煮は、「豆」と「まめに」を掛けて、「まめに暮らす」「まめに働く」という、願いや誓いを込めてお正月に食べるとても基本的な料理です。

黒豆煮は、水に長時間漬けた黒豆を、醤油や砂糖、塩などで煮込んで作るシンプルな料理。程よい甘みで箸が止まりませんが、さすがにお正月に食べ飽きてしまう、という方もいますよね。冷蔵庫で眠ってしまう黒豆煮をアレンジして、また違った味を楽しめるレシピをひとつご紹介します。

黒豆カレーごはん

余った黒豆とレトルトカレーを合わせるだけのとっても簡単なリメイクごはんです。炊飯器に黒豆、カレー、ごはんを入れて炊きこみスイッチオン。手軽にできるのに、黒豆の甘みがコクを出してくれる一度は味わいたいカレーです。スパイスの利いたカレーでお正月モードを一転させるのもおもしろいかもしれません。