美味しい柿の選び方は?
ポイントが3つあり、
- ヘタと実の間に隙間がない
- ずっしりとした重みがある
- 果皮がしっかりして張りがあり、全体的に色づいているもの
が当てはまるものが良いです。
保存方法は?
ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存すれば1週間ほど保ちます。常温だと2日ほどでやわらかくなり、柿は追熟の必要性がないので、購入したら早めに食べましょう!
やわらかくなりすぎた柿は冷凍するとシャーベットとして楽しめます。
柿の栄養素
柿に含まれるビタミンCは、意外にも日本人が食べる果実の中でトップクラス!抗酸化作用や発がん抑制効果がある成分も含まれています。
また、渋みを引き起こす原因であるタンニンはアルコール分解作用があり、さらに柿には利尿作用のカリウムも含まれているため、二日酔い対策などにも有効です。
柿の生産地や主要品種の特徴
出荷時期は9~12月頃で、主な産地は和歌山県が全国の生産量の約24%、続いて奈良が15%、福岡が10%という順になっています。
日本でよく生産される品種
第一位 富有(ふゆう)
完全甘柿の代表種です。原産は岐阜で、1857年から栽培されている歴史の長い柿。形はふっくらと甘みがあり、果皮はオレンジ色。
果肉は柔らかく、果汁も多く、甘みが強いのが特徴で、日持ちも良く10月下旬から出荷されます。
第二位 平核無(ひらたねなし)
「種なし柿」としてよく出回っている品種で、「庄内柿」や「おけさ柿」とも呼ばれます。不完全渋柿ですが、出荷時に渋抜きを行うことで甘くなります。
果汁が多くて柔らかく、甘くてまろやかな口当たりが人気です。形は四角張った扁平で、重さは200~250g位。
10月中旬~11月ごろに出回ります。
第三位 刀根早生(とねわせ)
秋の味覚の代表、平核無柿の早生種『刀根早生柿』の出荷が始まりました。
毎年、私の市場に出荷して下さる生産者の方は、昔ながらの焼酎で渋抜き処理をされているので、とても甘い。
少し日持ちが悪いのが弱点ですが、年配の方に人気があります。参考文献:Xより参照
「平核無」の枝変わりで、1980年に登録された渋柿です。外観は平核無と変わりません。
渋抜き後はまったりと甘さがあり、食味は良好です。ほかの柿に比べて出荷が早く、9月下旬ごろから店頭に並びます。ハウス栽培は7月から出荷が始まります。
ちなみに
甘柿と渋柿のちがいは、柿に含まれるタンニンが口に溶けるか溶けないかの違いです。
溶けない→甘柿
溶ける→渋柿
炭酸ガスやアルコールで処理することによって渋柿はを甘くすることもできます。干し柿は自然に甘くなります。
渋抜きされある柿なのに、ジャムなどにしようとして加熱したら渋みが戻った!ということがあります。
対策としては、ジャムなどを作るとき、初めに一口分くらいの柿を加熱してみて渋くならないか確かめてみること。もし、渋くなるようであれば、加熱には向かない柿。違う柿でトライしましょう!
渋戻りしてしまった柿のジャムでも牛乳やヨーグルトなど別のたんぱく質と一緒に食べるとタンニンの渋みを感じなくなります。
柿の面白いレシピ
さつまいもと柿のサラダ
柿のチーズトースト
とろ~り柿ぷりん
これから旬の柿、楽しみですね。
この秋はいろんなアレンジに挑戦してみてはいかがですか?