気を付けよう!身近な天然毒素

小さいころに、「じゃがいもの芽は必ず取らないといけないよ」「青い梅はそのまま食べちゃダメ!」

といわれた経験はないでしょうか?

今まできちんとその通りにしてきたけれども、実際食べたらどうなるの?と疑問を持ったことはありませんか?

じゃがいもの芽のような毒を「天然毒素」といいます。

ここでは3つ見ていこうと思います!

 

その1 ジャガイモ

ジャガイモの芽・光に当たり緑色になった部分には天然毒素である「ソラニン」や「チャコニン」が多く含まれています。

これらの物質には、吐き気・嘔吐・腹痛・頭痛・めまい などの症状を引き起こす可能性があります。

実際にどのくらいの危険度かというと

  • 50mgの摂取:食中毒の症状が出る恐れあり
  • 150mg~300mgの摂取:死ぬ可能性あり

となっており、侮れません。

実際にジャガイモを食べて死亡したという報告もあるそうです。

きちんと芽を取る、緑色の部分は食べない、皮をむいて食べる(天然毒素は芽に一番多く含まれていますが、皮の部分にもあるため)

が大切になってきます。

じゃがいもは暗くて涼しい場所で保管しまょう!

 

その2 青梅

梅に限らず未熟な果実の中にはアミグダリンという物質があり、アミグダリンそのものは人体に影響を与えませんが、

体内にある酵素と反応するとシアンという物質にかわり、人体に有害になります。

症状としては、嘔吐・頭痛・めまい・下痢・痙攣・呼吸困難(最後の二つは重症例)が挙げられます。

危険度としては、「100~200個青梅を食べると致死量に至る」

といわれております。

 

ただし、青梅の種には幼児であれば5~10個食すだけで致死量に至る量が含まれていますので要注意です。

 

その3 水仙

水仙?と思われる方もいるかもしれませんが、ここ数年内にニラと水仙を間違えて食してしまい死亡するという事故が起こっています。

 

水仙はヒガンバナアルカロイドという成分があり、その中の

・リコリン

・ガランタミン

・タゼチン

・シュウ酸カルシウム  が有毒成分となっています。

 

症状としては、吐き気・嘔吐・流涎・発汗・頭痛・昏睡・低体温 が挙げられます。

危険度としては、「10gほどで致死量に達する」そうです。

 

水仙は30分ほどの潜伏期間をおいて症状が出ますので、早めの対処を!

 

まとめ

以上のように、言い伝えだけでなく実際きちんと気をつけなくてはならないということが改めて分かったと思います。

注意を怠らず、大切に食していきましょう!