旬を迎える美味しい秋ナス!🍆「秋茄子は嫁に食わすな」ってどんな意味?👰‍♀️🐭

ナスの特徴                                         ナスはインド原産の野菜と言われていて、日本には奈良時代に入ってきたとされています。日本で一般的に流通しているのは紫色のものが多いですが、原産地周辺の地域では白や緑色の品種をよく目にします。ナスの国内品種だけでもたくさんの種類が作られており、その特徴も様々です。「賀茂なす」や「泉州水なす」のように地域によっては伝統野菜になっています。      

ナスの選び方・保存方法


■ナスの選び方                                       美味しいナスを選ぶときのポイントは「皮がつやつや」「色が濃い」「皮にハリがある」「棘がピンと立っている」「ずっしりとした重みがある」などを見て選ぶと良いでしょう。

■ナスの保存方法                                      ナスは水分量が多いので乾燥しないようラップや新聞紙で包み、袋に入れて冷蔵庫で保存すると長持ちします。

夏ナスと秋ナスの違いについて


スーパーで気軽に購入できる「千両ナス」など、一般的な品種のナスは年間を通して手に入れることができますが、ナスは夏から秋にかけて旬を迎えます。その収穫時期によって「夏ナス」や「秋ナス」と呼び方が変わります。

6月頃から夏に収穫されたものを夏ナス、9月の終わり頃から10月に収穫されたものを秋ナスと呼び、夏ナスと秋ナスそれぞれには違う特徴があります。

夏ナス

夏ナスは日差しが強く暑い時期に成長するので、皮が厚くなり実が引き締まった食べ応えのあるナスになります。

夏ナスの美味しい食べ方                                   皮が厚く実が引き締まった夏ナスは、煮崩れしにくいので、煮物やスープの具材に向いています。また、夏ナスで麻婆茄子を作ると水っぽくならずに仕上がるのでおすすめです。

秋ナス

秋ナスは昼と夜で気温差が大きく、穏やかな日差しの中で成長するので、皮は柔らかく実は瑞々しい、夏に収穫されたものよりも甘みや旨味が増したナスとなります。

秋ナスの美味しい食べか方                                  皮が柔らかく甘みが強い秋ナスは食材そのままを活かした、ナスの天ぷらやナスの揚げ浸し、焼きナスなどがおすすめです。

また、秋ナスは水分量が多く火が通りやすいので、炒め物や電子レンジでの調理も秋ナスでの加熱なら短時間で調理ができます。

「秋茄子は嫁に食わすな」


秋ナスといえば、「秋茄子は嫁に食わすな」ということわざがあります。一般的には嫁いびりの意味で知られていますが、実はこのことわざの解釈は3つの説があります。

説① 姑の嫁いびり                                     秋に収穫されるナスはとても美味しいので、美味しい秋ナスをわざわざ嫁に食べさせるのはもったいないという、姑の意地悪な気持ちを表しているとされる嫁いびり説です。

似たような言葉で、美味しいからあげないという意味で「秋かますは嫁に食わすな」や「秋鯖は嫁に食わすな」「五月蕨(ごがつわらび)は嫁に食わすな」といったものもあります。

昔の嫁姑の絶対的な位置関係があった封建的な家族制度のなかで生まれた言葉なのかもしれません。

説② 姑の嫁への気遣い                                   一方、嫁いびりとは反対に姑の嫁への優しさを表しているとの解釈もあります。

ナスにはカリウムが多く含まれ、利尿作用があり塩分排出とともに血圧が下がります。血圧が下がると体温も上がりにくくなるので、体を冷やす効果があることから、涼しい秋の季節にナスを食べるのは、出産を控えたお嫁さんの体に良くないという、嫁への気遣いであるとも言われています。

また、秋ナスには種が少ないので子宝に恵まれない事態が連想される縁起の悪さから、子孫を絶やさぬよう心配した姑が嫁に秋ナスを食べさせたくないのだという解釈もあります。

説③ 「嫁に食わすな」の嫁はネズミを指す                         「秋茄子は嫁に食わすな」の由来と言われるのは、鎌倉時代の私撰和歌集『夫木和歌抄(ふぼくわかしょう)』に収録されている「秋なすび わささの粕につきまぜて よめにはくれじ 棚におくとも」という和歌です。

正月三が日の間のみに使う「嫁が君」という新年の季語があります。三が日の間「ネズミ」という言葉を忌んで「嫁が君」といいます。ネズミは夜に活動する動物なので、夜に目が見える「夜目(ヨメ)」から「嫁(ヨメ)」に転じたと考えられます。ネズミは繁殖力が強く子沢山で、地方によってはネズミを「ヨメサマ」「ヨメゴ」などの忌み言葉で呼ばれていたりもします。

上述の和歌の「よめ」とは夜目と書き、この和歌は「酒粕に漬けた秋ナスを食べ頃になるまで棚に置いておくのはいいけれど、ネズミには食べられないように気をつけなさい」という意味になります。

つまり、由来となった和歌「よめにはくれじ」の意味合いを考えるならば、「秋茄子は嫁に食わすな」ということわざは、「嫁いびり説」や「姑の気遣い説」は後世の後付けで、本来は「秋ナスをお嫁さんに食べさせるな」ではなく、「秋ナスをネズミに食わすな」であると言われています。


「秋茄子は嫁に食わすな」のことわざの解釈には3つの説があり、どれもなるほどと頷ける理由のものですが、いずれにせよ秋に収穫した秋ナスは美味しいという意味は共通していましたね。

おすすめの調理方法や選び方を参考にして、是非今旬の美味しい秋ナスを堪能してみてください。