「遠山かぶ」
遠山かぶは純白で青首、やや円錐形で肉質が堅く繊維質です。
一般のかぶよりかぶ本来の風味と甘味が強いことも特徴です。長期保存が可能で、抜き取ってからワラなどで囲っておくと、翌春まで貯蔵が可能です。
遠山かぶはとにかく堅いので煮崩れしません。シチューなど、温め直しをするお料理に入れても、最後までおいしく食べられます。
種をまくのが早過ぎると、病気が出たりかぶが割れたり、表皮の見栄えやかぶそのものの食感が悪くなります。
種まきは8月末から9月初めに行い、2ヶ月後の10月末から11月初旬に収穫できます。
ちなみに、この遠山かぶと長岡菜を交配してできたかぶのとうが、雪の中で育つ野菜、「雪菜」となりました。
一時は消滅の危機にもさらされましたが、その味を守りたいという漬物店、農家、清酒醸造元の連携で、ただ一人の生産者を見つけ出し、その種を守ることができました。
現在は数人の農家が栽培し、種を守り続けています。
【美味しい食べ方】
粕漬けやピクルスにしても美味しく食べることができますが、煮込み料理に向いています。
かぶ汁、クリームスープ、トマト煮、ごま味噌煮などがおすすめです。
遠山かぶ汁
材料(4人分)
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遠山かぶ…200g(2個)
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油揚げ・・・2枚
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打ち豆・・・20g
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水・・・3カップ
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だし汁・・・2カップ
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酒粕・・・40~50g
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味噌・・・30~40g
[ 作り方 ]
- 遠山かぶは「ぶっかけ」にし、水で煮る。柔らかくなったらだし汁を加える。
- 油揚げは湯抜きしてから千切りにし、1に加える。打ち豆も加える。
- 酒粕はあらかじめ別の鍋でだし汁(分量外)で溶いておく。
- 2に3の酒粕を加え、味噌を溶き入れる。*遠山かぶは「ぶっかけ」にすることでおいしさが引き立ちます。
*酒粕は味噌こし等で鍋の中で直接溶かすよりも、別の鍋で溶いてから入れる方がおいしく仕上がります。