伝統野菜in山形 紅大豆

紅大豆

「紅大紅大豆は東北地方の地大豆で西日本の赤大豆とは違う品種の紅い種皮の大豆です。
じつは紅大豆というのは若いうちは少しくすんだ緑色をしていて、一般的な枝豆とそれほど違いはありません。完熟し乾燥したとき真っ赤な表皮で覆われた大豆になります。

生産のきっかけは、平成14年に開催された山形県主催の「大豆料理コンテスト」に、川西町のおばあちゃんが参加したところから始まります。おばあちゃんの出品した「赤い豆」の料理が、審査員を務めた山形市の豆腐店「仁藤商店」の社長の目にとまり、そこから赤豆「紅大豆」の物語が始まりました。おばあちゃん達が守り繋いだ在来種の赤い大豆が、やがて脚光を浴び、方々の協力を得て多様な製品になり、たくさんの人にその存在が知られるようになりました。

この赤豆の成分特性を調べたところ、血圧上昇抑制機能の成分「GABA」を含み、「大豆イソフラボン」が一般大豆より多く含まれていること、納豆にすると解毒作用のある「オルニチン」が含まれることなどが解っています。
紅大豆はもともと生産量が一般的な大豆よりも少ないため、全国的に見ても本格栽培を行う地域はとても珍しく、現在も希少性の高い大豆と言えます。うまみが強くとてもおいしい大豆なのでぜひ一度食べてみたいですね。

紅大豆の甘煮

Cpicon 紅大豆の甘煮 by makisora