最近、「伝統野菜」という言葉を耳にする機会が増えてきました。
和食が世界文化遺産に登録され、日本の食が大きく注目されると共に地域の文化を受け継いでいる「伝統野菜」にも関心が寄せられています。
以前にも大阪の伝統野菜「なにわ野菜」を紹介しましたが、全国各地でその地域に根付いた野菜が多くあります。
今回から少しずつですが、色々な伝統野菜を紹介していきたいと思います。
奈良県の伝統野菜「大和野菜」
大和野菜の定義は奈良県農林部により定められています。
・戦前から奈良県内で生産が確認されている品目
・地域の歴史・文化を受け継いだ独特の栽培方法により「味、香り、形態、来歴」などに特徴を持つもの
大和野菜に認定されている20品目のうち、今回は根菜の1つをご紹介します。
宇陀金ごぼう
- 奈良県宇陀地方の砂質土壌で栽培されるゴボウ。
- 明治初期から「大和」または「宇陀」の名で市場では知られていたが、掘り出すと表面に土壌の成分が付着して金粉をまぶしたように見えることから、「金ごぼう」あるいは「金粉ごぼう」と呼ばれていた。
- 縁起物として正月のおせちに珍重される。
- 肉質がやわらかでゴボウ特有の芳香が高い
2005年(平成17年)10月5日に認定。
現在は、たたきごぼうや、きんぴらに調理をして頂くことが多いようですが、様々なレシピがあるので一部ご紹介します。
参考文献:奈良県食と農の振興部 豊かな食と農の振興課
次回も伝統野菜についてご紹介します。お楽しみに。