伝統野菜in山形 高豆蒄瓜

高豆蒄瓜(こうずくうり)

高豆蒄瓜は、 川西町の高豆蒄地区のみで作られている貴重な伝統野菜。現在、高豆蒄瓜を生産されているのは5軒のみになっています。連作ができず、しかも高豆蒄瓜は、ほかの土地に苗を持って行って育てても俵型にならないという何ともデリケートな瓜です。
果実が成熟しても糖を蓄積せず甘くならないメロン類の変種、 シロウリの一種です。形良く肉厚で、肉質のしまりがよく、漬 物にした時のパリパリとした食感が特徴。

高豆蒄瓜は粕漬けにして食べられるのが一般的です。 4月ごろに播種、5月下旬に定植して、収穫は6月下旬~7 月下旬まで行われます。しかし、生食では出荷されておらず、 粕漬けなどの漬物が12月から販売されています。

代表的な粕漬けは、大変手間がかかります。身を半分に切り種子を取り出し、塩分を多めに した古い酒粕に1ヶ月ほど下漬けをします。その後も本漬けを3回ほど漬け直します。ほどよ く塩分が抜け酒粕の甘味やうま味が染み込んだ粕漬けは、塩が枯れて、べっ甲に輝き食感・味 ともに絶品です。
12月から春先までが食べごろです。

 

【美味しい食べ方】

粕漬け

 

出回る時期:12月ごろから