伝統野菜in山形 藤沢かぶ

藤沢かぶ

カブといっても丸くはなくむしろ大根に似た形ですが、傾斜地で栽培されるため緩やかな「くの字」に曲がり、上は濃いピンクで下は白のとても愛らしい姿。藤沢カブはもともと、山奥の水はけのよい傾斜地で、伝統的な焼畑農法によってつくられてきた作物です。焼畑は、夏の猛暑の中でのヤマハライと火入れ、そのあとの播種から収穫と、急傾斜地での厳しい労働をともなう重労働ですが、あるご夫婦が10年以上も絶えていた藤沢カブの焼畑を復活させました。
薄皮でぱりっとした歯ごたえとみずみずしさをもち、柔らかな甘みと独特の辛みを備えています。多くは漬物用に出荷されますが、生もまた格別の味わいです。

【美味しい食べ方】
ザク切りした渋柿と1本そのままのかぶを交互に塩で漬ける伝統的な「アバ漬」が一般的でしたが、近年は甘酢漬が主流です。
出回る時期:10~11月