生産者インタビュー|作り続けて50年の歴史⁉✨稲田ファームさん『難波ネギ』

産地直送/直売所利用のメリット、生産者のこだわりなど普段では知らない情報を配信!旬な野菜/魚介だからこその栄養価と美味しさに、新たな発見があるかもしれません。

一度食べたら、お友だちやご家族におススメしたくなること間違いなしの「今(旬)がおいしい!」をご紹介します。

今回インタビューをお答えしていただいた稲田ファームの稲田元正さん🥰
なんと元正さん6代目✨天保4年から農家をされています!

大阪府松原市/稲田ファームさんの「難波ネギ」

今回は大阪府松原市/稲田ファームさんの「難波ネギ」をインタビューしました!稲田ファームさんでは有機肥料を加え、ふかふかの柔らかい土作りに徹底的にこだわっています!ネギの歴史は古く、中国大陸から初めてネギの種が持ち込まれたのが難波ネギになります!そこから伏見稲荷神社造営に際し、浪速(なにわ)から京都にネギの種を持っていかれたのが九条ネギの祖先といわれています。難波ネギは関東のスーパーで見かける青ネギとは違い、とても繊細な野菜です。そのため、稲田ファームさんでは収穫を機械ではなく、手作業で行います。土に根がしっかり張ることで葉が柔らかく、ぬめりが強く、食べると「トロッ」と甘い食感です。土作りの秘訣から美味しい「難波ネギ」の切り方、少し変わったレシピまでご紹介いたします。

根の張りの凄い「難波ネギ」の引き抜きには機械ではなく手作業で行います✨
腰にもくる体勢だそう💦

【ネギ】

ネギは中国西部の原産といわれ、『日本書記』にも出てくるほど古くから栽培されたユリ科の多年草。ネギには白い部分を食べる根深ネギと、葉の部分を食べる葉ネギがあり、関東では根深ネギを、関西では葉ネギが好まれます。根深ネギは土を寄せて葉鞘(鞘さやのように茎を包んだ葉の基部)部分を白く長くしたもので、長ネギもしくは白ネギと呼ばれ、緑の葉はかたいネギになります。一方、京野菜の葉ネギ(別名:青ネギ)は1本の茎から5~6本枝分かれし、緑の葉も柔らかいので、茎と葉の両方を美味しく食べられます。ネギの白い部分は淡色野菜、緑の葉っぱの部分は緑黄色野菜に属するので、部位によって栄養成分が異なります。

根っこは天ぷらにすると「パリッパリ!」とポテトチップスの様な食感だそう🤤

【寒気や風邪、下痢にもおススメ】

辛味のネギは、体を温めて、気血の巡りをよくする食材です。生のネギ特有の刺激臭と辛味は硫化アリルによるもので、胃液の分泌を促し食欲を増進させる働きがあります。硫化アリルはビタミンB1の吸収を高め、疲労回復精神の安定などに役立ちます。さらに硫化アリルには血行をよくして発汗を促す作用があるので、古くから風邪の民間薬にも使われていた程です。ネギの白い部分はビタミンB1の吸収をよくし、体内のエネルギー代謝が活発になることで、血行が改善され、肩こりの改善にもつながります。ネギの青い部分にはβカロテン、B1、Cなどのビタミンやミネラルが多く、冬場のビタミン補給にはおススメな野菜です!硫化アリルは加熱で効果が半減するので、火を止める直前にネギを入れるのがおススメです。

すき焼きにネギは欠かせない食材です✨

【稲田ファームさんの難波ネギの特徴】

美味しいものの基本は土づくりから」稲田ファームさんでは難波ネギがしっかり根を張れるよう、ふかふかな土作りにこだわっております。他のネギ農家さんでは収獲した後、肥料等の資材を入れ、再度ネギを育てるのが一般的です。一方、稲田ファームさんではお米やキャベツを作られており、その残渣(ざんさ)がまた土に還ることで、栄養のある土作りに繋がります。堆肥には近くの乗馬クラブからの馬糞も使用され、これにより柔らかい土になり、難波ネギがしっかり根を張る事が出来ます。この徹底した土づくりによって、強いぬめりと香り、そしてトロッとする甘みが美味しい難波ネギに仕上がります!根がしっかりして葉が柔らかい難波ネギの収穫は全て手作業になります。「難波ネギは見栄えは悪いかもしれないけれど、味は全然違う。国産のもの、そして地域の本当に美味しいものをもっと食べていただきたい」稲田ファームさんでは50年以上もの間、この同じ方法で難波ネギを作り続けています。難波ネギの収穫の時期は、 10 月から4 月中旬ですが、特に美味しい時期は、春先に雨が降って難波ネギが水分を含む3 月になります。

このふかふかな土に難波ネギの根がしっかりと張ります✨

生産者だから知る、情報についてもインタビュー!

【難波ネギのQ&A】

・稲田ファームさんの難波ネギはどこまで食べられますか?

全て食べられます。葉の部分は柔らかく、新鮮な証拠のぬめりが強いので、斜めに短冊切りにして料理に使うとトロッと甘くて美味しいです。白い部分は食感としては栗の様なホクホクとした美味しさです。根っこの部分は土を洗うのが大変ではありますが、天ぷらにしてもらうとパリパリとして「まるでポテトチップス」のような食感で美味しいです!部位によって食べ方を変えると、今までネギが食べられなかったお子様にもチャレンジしてもらえるかもしれません。

・保管方法はどうすればよいですか?

冷蔵庫の野菜室へ根っこを下に立てて保管するのがおススメです。難波ネギが乾燥しないように、新聞紙を巻いて根っこを少し水で湿らしておくと美味しさが長持ちします。濡れたキッチンペーパーを巻いてその上からサランラップを巻いても良いと思います。

・子供でも美味しく食べられますか?

難波ネギは火を入れるとトロッと甘いので、お子様にもおススメです!また、捨てる部分がないので、「丸ごと頂く食材」としても食育でも取り入れやすい野菜です。食べ物の収穫を体験したり、季節や地域の野菜を味わえると、より難波ネギの魅力を感じていただけます。

「難波ネギ」の収獲を通じ、園児さんも興味津々🥰

・伝統野菜とは?

「難波葱ネギ」は、大阪市難波周辺で盛んに栽培されていたとされる在来ネギであり、平成 29年 3月に「なにわの伝統野菜」に認証されました✨それを記念し2020年 1月 16日に大阪市浪速区の難波八阪神社に難波ネギの碑が完成しました。是非とも大阪を訪れた際は見に行かれてはいかがでしょうか🎵

碑の前で除幕式が開催✨
稲田さんのお名前も石碑にしっかりと刻まれています✨

【稲田ファームさんおすすめレシピ】

葉のやわらかさを生かして、やはりすき焼きがおススメです🤤こちらでは「肉よりも難波ネギが先になくなります!」すき焼きの甘いタレと難波ネギの甘みが合わさって、難波ネギの美味しさを存分に楽しんでもらえると思います。ネギは普段使いでも重宝する野菜なので、豚汁や味噌汁には勿論のこと、料理の上にアクセントで使っても美味しいです。手軽で簡単なレシピだと、味噌と難波ネギを合わせた「ぬた」がおススメです!難波ネギのぬめりと味噌が合わさって、これまた絶品の一品です。

ぬたとは?基本の「ネギぬた」の作り方やおすすめの具材などを紹介 | 食・料理 | オリーブオイルをひとまわし (olive-hitomawashi.com)参照

※この他にも稲田ファームさんの難波ネギの魅力がいっぱい!稲田ファームさんのこだわり「難波ネギ」を是非とも一度ご賞味ください!

稲田ファームさんの情報はこちら

稲田ファーム|La Matsubara(ラ マツバラ) (la-matsubara.jp)